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2008-07-06 00:22 |
WHO?
自らすすんであなたのお人形になった。
どんな笑顔で、首をどのくらいかしげるのか。
声の抑揚。
しぐさのひとつひとつ。
なんだってあなたの好きなまま。

ねぇ?「にいさん」。

声をあげて悦んで。
頬を赤めて恥じらうふり。
罪悪感に苛まれる瞳。
僕のなかで果てるあなた。

僕は夜毎僕を殺す。

なんだっていいんだ。
あなたをひととき、独り占めできるのなら。
ねぇ?エドワードさん。
昨日僕は死んだのなら、今あなたの腕のなかにいる僕は誰?
2007-05-16 20:08 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
額に当たる唇のやわさにはっとする。
今私は愛されているのだと、額から、指先から、温もりが伝わる。
目の前で揺れる赤い髪の先からさえ、甘いにおいがする気がした。
そのすべてが、どうしようもなくいとおしかった。
どれだけにくんでもなんにもならない。
憎さなど飛び越えてしまうほどに、いとおしいと思ったのだから。
私は弱い、ただただ弱くてあさましい女だったから、目の前にある歪んだ幸せでさえ…自らが歪ませた幸せでさえ、すがり付かずにいられなかった。
なんて滑稽。なんて身勝手。
神は私を責めるだろうか。
彼は私を責めるだろうか。
罪は私を責めるだろうか。

あなたも、私を責めるだろうか?
2007-05-15 19:57 | SHORTSTORY | Comment(2) | Trackback(0)
ふしあわせ
いざ仇を目の前にすると、私は思わず怯んでしまった。
私よりいくらか幼い容貌、私よりいくらか小さな背丈。
しかし、見れば憎しみが沸いてくるには違いなかった。
その細い腕が振りおろした刃が、私の「彼」を引き裂いたのでしょう?
盗み見る度袖口から覗く白い腕が、私をじりじりと追い詰める。
なんておそろしい。
なんて穢らわしい。
そんな腕、なければいいのにと。

なのにその腕は今、私をやわらかく抱き締めている。
初めて会ったときよりは随分と太く、男らしくなったその腕が。
崩れ落ちそうになった私の肢体を、力強く支えている。
おそれどころか、安息すら感じられた。
このまま彼を許して、融け合うことができたならどんなに幸せだろう。
私の顎にかかる指が、私のそれに重なる唇が、私を見据える大きな瞳が、抱きしめる腕が、あなたのものでなかったのなら、どんなに気が楽だろう。
息さえできない、こんな海の底のようなまどろみでは。

抱きしめられて目を瞑るたび、、私のなかに、しとしと血の雨が降る気配がする。
2007-05-13 00:35 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
同族嫌悪のなれの果て
ただひたすら否定していたかった。
目の前でもがく少年を。
そんなことしたって、何も戻ってなどこないよ。
いつかの自分を見ているようで、ひどく不愉快だった。
そんなに真っ直ぐ見てはいけないよ。
私のように潰えてしまうよ。
不快だ。不快だ。ひどく不快だ。

…あぁ。
そうか。
私のこれはただの嫉妬か。
私のことは直視してくれない彼に。
ひどく嫉妬していたのか。

きもいますたんぐ。
2007-05-01 21:03 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
たとえばの話
たとえば愛し愛されることが人の生きる意味なのだとしたら、僕はもはや半分死んでいるのかもしれない。
僕を通して愛しい人を思い出す彼は、僕を愛しているといいながらうわのそら。
僕はと言えば、彼を愛していたつもりが今ではただ嫉妬と失望と性欲だけが渦を巻いて、その黒いものに飲み込まれてしまった。
愛してもいない。愛されてもいない。
何も産み出さない。
僕を愛してくれていた家族を自ら振り払ってたどり着いた小さな部屋で、僕はただ息をし、食べ、眠る。
からだを重ねて、鼓動を打って、それだけに意識を傾ける。
いつか終わることを待ちわびながら、恋愛ごっこに時間を費やす。

あぁ、そうなのだ。
僕の命のタイムリミットは、彼があの子を取り戻すまで。


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エドリヒ、というかリヒが一人で静かに崩壊していくのが…
映画版の醍醐味です…
あはははは…
私、鬼畜だな…。
2007-04-30 23:17 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
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