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■ 猜疑
エドロイ、か?
物分かりのいいふりをして忍び込んだ、あんたの半径5メートル。
大人のふりをして、大人のあんたに振り回されて、子供の俺は擦り切れる寸前だった。もう、子供に戻ってもいいかな。あんたの思うような関係、俺には作れない。
開き直って踏み込んだ、半径2メートル。
警戒さえ取引の材料。俺を見て笑うあんたは、一体なにがおかしいの?
気がつくとそこにいた、あんたの半径0メートル。
愛しいのか憎いのか、慈しみなのか殺意なのか。
白い首に掛けた指は、唇は、いつも微かに震えるものだ。
遠くから見るあんたも、近くで見るあんたも、世界一綺麗で、世界一醜い。
すべて手に入れたい。
すべて殺してしまいたい。
愛というのはどうしてこんなにも複雑で面倒なものなんだろう。