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2008-09-08 16:04 |
WHO?
自らすすんであなたのお人形になった。
どんな笑顔で、首をどのくらいかしげるのか。
声の抑揚。
しぐさのひとつひとつ。
なんだってあなたの好きなまま。

ねぇ?「にいさん」。

声をあげて悦んで。
頬を赤めて恥じらうふり。
罪悪感に苛まれる瞳。
僕のなかで果てるあなた。

僕は夜毎僕を殺す。

なんだっていいんだ。
あなたをひととき、独り占めできるのなら。
ねぇ?エドワードさん。
昨日僕は死んだのなら、今あなたの腕のなかにいる僕は誰?
2007-05-16 20:08 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
額に当たる唇のやわさにはっとする。
今私は愛されているのだと、額から、指先から、温もりが伝わる。
目の前で揺れる赤い髪の先からさえ、甘いにおいがする気がした。
そのすべてが、どうしようもなくいとおしかった。
どれだけにくんでもなんにもならない。
憎さなど飛び越えてしまうほどに、いとおしいと思ったのだから。
私は弱い、ただただ弱くてあさましい女だったから、目の前にある歪んだ幸せでさえ…自らが歪ませた幸せでさえ、すがり付かずにいられなかった。
なんて滑稽。なんて身勝手。
神は私を責めるだろうか。
彼は私を責めるだろうか。
罪は私を責めるだろうか。

あなたも、私を責めるだろうか?
2007-05-15 19:57 | SHORTSTORY | Comment(2) | Trackback(0)
ふしあわせ
いざ仇を目の前にすると、私は思わず怯んでしまった。
私よりいくらか幼い容貌、私よりいくらか小さな背丈。
しかし、見れば憎しみが沸いてくるには違いなかった。
その細い腕が振りおろした刃が、私の「彼」を引き裂いたのでしょう?
盗み見る度袖口から覗く白い腕が、私をじりじりと追い詰める。
なんておそろしい。
なんて穢らわしい。
そんな腕、なければいいのにと。

なのにその腕は今、私をやわらかく抱き締めている。
初めて会ったときよりは随分と太く、男らしくなったその腕が。
崩れ落ちそうになった私の肢体を、力強く支えている。
おそれどころか、安息すら感じられた。
このまま彼を許して、融け合うことができたならどんなに幸せだろう。
私の顎にかかる指が、私のそれに重なる唇が、私を見据える大きな瞳が、抱きしめる腕が、あなたのものでなかったのなら、どんなに気が楽だろう。
息さえできない、こんな海の底のようなまどろみでは。

抱きしめられて目を瞑るたび、、私のなかに、しとしと血の雨が降る気配がする。
2007-05-13 00:35 | SHORTSTORY | Comment(1) | Trackback(0)
同族嫌悪のなれの果て
ただひたすら否定していたかった。
目の前でもがく少年を。
そんなことしたって、何も戻ってなどこないよ。
いつかの自分を見ているようで、ひどく不愉快だった。
そんなに真っ直ぐ見てはいけないよ。
私のように潰えてしまうよ。
不快だ。不快だ。ひどく不快だ。

…あぁ。
そうか。
私のこれはただの嫉妬か。
私のことは直視してくれない彼に。
ひどく嫉妬していたのか。

きもいますたんぐ。
2007-05-01 21:03 | SHORTSTORY | Comment(2) | Trackback(0)
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